最近思っていることを箇条書きにメモメモpart1
●外から見た日本とは
大学のときにカリフォルニアに短期留学した際、台湾人のシェアメイトがやたら日本のドラマや雑誌に詳しいことにびっくりしたことがある。
学校に行ってみると、台湾人のみならず韓国人や中国人も、日本のトレンドを追っていて、なにかと日本を目標としているような話題が多かった。(逆にコンプレックスを丸出しにされたこともあった)
その時、
『そうか、日本って飛びぬけた経済大国で、アジアの中では成功し恵まれた幸せな国なんだ』
という、ものすごーく当たり前の事実に気づいた。
アジア諸国の同年代の若者から『日本』の印象をリアルに発信されたことは、当時の私にとって初めての体験であり、衝撃的なショックを受けた。生まれてから大学まで、のほほぉぉーーーんと生きてきた私にとっては、日本を外から見るとどうなのか、なんて考えたこともなかったんだもの。
こう書くと大袈裟に感じるけど、その時の印象は今でも心に焼き付いている。
カナダにきてから、『日本』という国をいままでと違う視点で見る新鮮さを味わう機会がさらに多い。
ちょっとマジメなところでいうと。
最近、イラン人の方と知り合うきっかけがあったのだけれど、私が日本人だとわかると目を輝かせて、「カルガリーにきてもう5年になるけれど、日本人にずっと会いたいと思っていたんだ。イランはね、日本ととてもいい友好関係を築いているんだよ。あー、うれしいなぁ、日本人と会えて。」と言われた。
正直、うれしい反面ものすごく戸惑ってしまった。だって、悲しいことにそのとき私の中には「イラン」と「日本」を結びつける友好関係が浮かんでこなくって。その後他愛もない話でお茶を濁し、そそくさと帰宅してインターネットで両国の関係を調べてみた。
へぇー、イランにとっては日本は先進国の中で1番といえるほど長く友好的な関係を築いているらしい。
別にだからどうした、なんだけれども。もしもっと知識を持っていたら、あのときの会話がもっと広がっただろうにと思うと、ちょっと悲しかった。
ちょっとマジメじゃない話でいうと。
(1)私が生卵をお箸でかきまぜていると、相方ママが不思議そうに「Yummyはやっぱり日本人ね。私は卵はフォークでかきまぜるものと思っていたけれど、Yummyにとってはお箸が当たり前なのよね」としみじみ感心された。
私にとっては、『フォークで卵をかき混ぜる』という発想を持ったことがなかったので、
「そ、そうか。お箸の国出身だから卵をお箸でかき混ぜてきたけれど、フォークっていう手段もあるんだ」
という、なんとも幼稚だけれど新しい発見をした気分になったのだ。
(2)相方パパがお正月に、「Yummy、日本でお年寄りがお正月に食べるお菓子を食べて喉つまりを起こして亡くなったっていうニュースがやっていたけれど、どんなお菓子なんだい?」と興味津々で聞いてきた。
お餅という、欧米人から見れば摩訶不思議に伸びるRice Cakeをお正月に食べるという風習、そしてお正月にはいつもこの手の悲しいニュースがあるという事実を説明すると、
「そんな危険なCakeはもう食べちゃだめだよ。ポーランドのケーキを食べなさい。」と言われた。
とっても些細なことだけれど、
自分にとっては当たり前の出来事が、国籍の違う人にとっては不思議に映るという事実が、なんだかとっても可笑しくて、不思議な気持ちになった。
(3)映画『硫黄島からの手紙』を映画館で観た。
やっぱり腹切り、首切り、といった日本独特の自殺について、欧米人は理解しがたいらしい。
「お国に奉公できなかったので、みずから身を滅ぼして謝罪」っていうのが
「No Points!(意味ないじゃーん)」らしく、映画終了後、耳を澄ましているとこういう表現が周りからたくさん聞こえてきた。要は、自殺するくらいなら、最後までがんばって戦えよってところでしょうか。
私もさすがに腹切りは古い考えだと思うけれど、でも未だに日本では何か大きな問題が起きたときに「責任を取って自殺」をしてしまう人がいるわけで。
こういう美徳をいまだに持ち続けているのも日本なのかしら、と思ったり。
(4)それにしても、相方と昨年末の紅白歌合戦を鑑賞し
細川たかしの着物姿を見て
ウワーッ、サムライ!カッコイイ!
と叫んだり。
今井美樹の後ろで激しくギターを弾く布袋寅泰を見て

イ、インディアナ・ジョーンズ!?
と言った時には
「そうか、外国人から見ればそう映っちゃうわけか」
と笑ったのであった。
他にもこんな些細なことが日々たくさんあるのだけれど、ここらへんで。
続く。